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「さて今夜も、」
傍に置いてある携帯機の電源をONにし、私は人気漫画家となった。

日々忙しい

カーカー

夕焼け雲の上に夢のような豪邸を得た

日々のんびりしたい

ムニャムニャ

またハリボテの街が見えてきた

でもそれは素晴らしい夢だった


チリリリ

はっとなった。傍に置いてあった携帯機を見てみるとまた充電が0%になっていた。
「すぐ充電がなくなるな、また充電し直そう……」

2024年に'誰でも簡単に自分の見たい夢の続きが見れる携帯機'が売り出された。その時子供達は、携帯機で見た夢をまるで現実で起きているかのように錯覚しており、その年の現代病となった。それは現代でも子供のおもちゃとして大変な人気を博しているが……

「また充電すると自分の見たい夢の続きが見れるから……」

例えそれがハリボテのような世界でも、コンセントに充電器を指して充電が100%になるのを彼女は待った。
ファンタジー
公開:19/02/27 20:24
更新:19/02/27 20:26

こはく(はっぱむし)( 岡山生まれ大阪育ち )


最近映画見に行ったり
本読んだりを楽しんでます。

特に世界観凝った作品、面白いなと思います。(´ω`)

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