猫、忍ぶ。

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どこからともなくニャンニャンと、野良猫たちが我が家の敷地内に集まってきていた。
「いつの間に」
野良猫たちは足音ひとつ立てず忍び寄ったり、塀に飛び乗ったり、塀から着地したり。まさに……。
「忍(しのび)」
こやつら、なかなかやるじゃないか。よし、褒美に餌をくれてやろう。
そういうわけで、野良猫たちを手なずける事に成功した。主になったみたいで心地よい。
「うむ。なにか私が手なずけた証的なものが欲しいな」
飼い主ではないから首輪はやりすぎか。首輪の代わりになるものは……。
「おぉ、そうじゃ!」
私は猫たちに口布を付けてやった。ほら、忍者のようでカッコ良いと思わんか?
ニャンニャンならぬ、ニンニンだ。


翌月。

「癇にさわるにゃあ」
「人間なんてそんなもんにゃ」
「袋叩きにしてやろうにゃ!」
「野に放つにゃ!」
「嗚咽させてやるにゃ!」

猫たちは口布の鬱陶しさに、堪忍袋の緒がそろそろ……。
その他
公開:19/02/22 22:22
更新:19/02/22 23:13
2月22日 猫の日 忍者の日

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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