終わりの紅茶
0
4
一杯の紅茶が運ばれてきた。
何だろう。いい香りだ。
左手の大きなガラス窓に目をやる。
そこには、後悔とともに今まで何度も何度も頭の中で繰り返してきた場面が映し出されていた。
顔を背けたくなったが、こうやって見ると少し他人事のようにも思えた。
映像を見ながら、あの時の自分は、本当に馬鹿で考えなしだったな、と思った。
何か少しでも考えていれば、ここまで引きずらなかったのではないか。後悔も仕方がない。自業自得だ。
ため息をついた。
紅茶の香りを吸い込むと、少し気持ちが落ち着いた。
再び窓を見る。映像が乱れていた。
あぁもう終わった出来事なのだ。思い悩む必要はないのだ。
さらに画面が乱れた。
「もうよろしいですか?」
紅茶を運んできた男が聞いた。
私は頷いて席を立つ。
ドアを開くと、暗い空間があった。
先に歩き出した男の背中が暗がりに浮かんでいる。
それに続いて、私もその中へ足を進めた。
何だろう。いい香りだ。
左手の大きなガラス窓に目をやる。
そこには、後悔とともに今まで何度も何度も頭の中で繰り返してきた場面が映し出されていた。
顔を背けたくなったが、こうやって見ると少し他人事のようにも思えた。
映像を見ながら、あの時の自分は、本当に馬鹿で考えなしだったな、と思った。
何か少しでも考えていれば、ここまで引きずらなかったのではないか。後悔も仕方がない。自業自得だ。
ため息をついた。
紅茶の香りを吸い込むと、少し気持ちが落ち着いた。
再び窓を見る。映像が乱れていた。
あぁもう終わった出来事なのだ。思い悩む必要はないのだ。
さらに画面が乱れた。
「もうよろしいですか?」
紅茶を運んできた男が聞いた。
私は頷いて席を立つ。
ドアを開くと、暗い空間があった。
先に歩き出した男の背中が暗がりに浮かんでいる。
それに続いて、私もその中へ足を進めた。
その他
公開:19/02/22 22:22
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます