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綿雪の降る街の隅で肌寒さにじっと耐えるように立ち竦んでいた。

人っ子ひとり姿を見せない道は薄っすらとした白を纏う。

いつの日か夢見た白妙の衣とは似ても似つかないが哀惜の涙がこぼれる。

幾ら待ってももう二度と彼の人は此処に戻って来ないのだ。

涙を隠すように伏せた目は悲愁に濡れそぼっていた。
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公開:19/02/22 08:24

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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