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彼れが彼れで在りさえするならそれで良いとそう呟いたあなたの横顔のなんと穏やかなことか。

ふいにひゅっと鳴った息を両手で塞ぎ飽きず何度も瞬きをする。

繊細な美しさを誇るガラスペンがインクを吸って紺碧に染まり行く。

例えば其れが本物の愛だと云うのならわたしはまだ愛というものを知りもしない。
その他
公開:19/02/22 08:23

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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