ご自由に
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ここは紫の雪降る町。時は夕暮れ。
こぐまが窓からその雪を眺めています
「この雪に当たると体が溶けて死んでしまうんだって」
隣にいるぞうの人形に話しかけました
ぞうの人形は静かに微笑みました
「まだ時間があるから夕飯の準備をしよう」
こぐまは窓から離れ、お皿を並べてました
「今日の夕飯は暖かいポトフだよ」
3人分の木のお皿が机に並びます。
「これはぞう君の」
「これはピヨちゃんの」
ぞうとひよこの人形が嬉しそうに眺めています。
「もう少し待っててね」
こぐまはちらっと窓の外に目をやりました。
橙が激しく燃えだしていました。
「そろそろだ!」
こぐまは2人の手を取り窓にかけよりました。
その瞬間、燃え上がる橙が地平線の奥に沈み背後から深い美しい青が現れました。 3人は静かにその美しい青を見つめました。
「青が来たからみんなで夕飯を食べようか」
深々と紫の雪は降り続けました。
こぐまが窓からその雪を眺めています
「この雪に当たると体が溶けて死んでしまうんだって」
隣にいるぞうの人形に話しかけました
ぞうの人形は静かに微笑みました
「まだ時間があるから夕飯の準備をしよう」
こぐまは窓から離れ、お皿を並べてました
「今日の夕飯は暖かいポトフだよ」
3人分の木のお皿が机に並びます。
「これはぞう君の」
「これはピヨちゃんの」
ぞうとひよこの人形が嬉しそうに眺めています。
「もう少し待っててね」
こぐまはちらっと窓の外に目をやりました。
橙が激しく燃えだしていました。
「そろそろだ!」
こぐまは2人の手を取り窓にかけよりました。
その瞬間、燃え上がる橙が地平線の奥に沈み背後から深い美しい青が現れました。 3人は静かにその美しい青を見つめました。
「青が来たからみんなで夕飯を食べようか」
深々と紫の雪は降り続けました。
その他
公開:19/02/21 23:39
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