我が家の神様にお願い!

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僕の家には神様がいる。油揚げ一つで願い事を聞いてくれる狐の神様だ。
願い事は聞いてくれるだけで叶えてくれるかどうかは別だけど、僕は困ったことがあると神様にいつも相談していた。

「神様!明日の遠足が雨で中止になりそうなんです!何とかして!」
『これまたえらいことを言うのぅ…儂は天気を操ることなぞ出来ん』
「そんなぁ…あの雨雲を止めるだけでいいんです!何とかなりませんか?」
『雨雲を止めるだけか…それなら出来る。ほれ、この曇止めを空に吹きかけてみぃ。あの雨雲はぴたりと止まるぞ』

-翌日-
「神様どういうことですか!」
『何がじゃ?』
「今、晴れているのに雨降っているじゃないですか!」
『いや、儂言うたじゃろ。天気を操ることなぞ出来んって』
「そんなぁ…」
ん?僕は神様の格好がいつもと違うことに気付いた。
「神様、この天気にどこか行くんですか?」
『ああ、これから姪っ子の結婚式があるのでな』
ファンタジー
公開:19/05/17 18:44

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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