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昔々、とある森の奥深くに、誰も人を寄せ付けないと噂の別荘が建っていました。
本来、人を招き入れるための門には、鍵がかかっていて、長年、それを使用していないのは、さびれた鉄柵をみれば、一目瞭然でした。
外から建物の中を覗こうとすると、全ての部屋のカーテンが突然しまり、全く、中の様子を見ることは出来ませんでした。
なので、噂が噂を呼んだ結果、その別荘には、幽霊が棲んでいるのはと言われるようになりました。
しかし、その別荘には、皺皺な顔をした老人が一人でひっそりと暮らしていました。
なので、誰も彼の名前が誰かの心臓であることを知るはずがありませんでした。
内向的な深い闇はどんどんと深まるばかりで、ただ、年老いていくばかりでした。
彼はふと思うことがあります。
「外の世界には、どうして、人が住んでいないのだろう」
その他
公開:19/05/16 23:44

神代博志( グスク )









 

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