220. 毒リンゴ、どんぶらこ

毎日魔女は、少女を捕まえてきてはリンゴにし、毒を塗っている。より美味しそうに見えるように丁寧に…

…のつもりなんだろうけど、最近は老眼で塗り方にムラが出て来たから、相手が怪しいって気がつき始めて全然食べてもらえないの！
それで結局腐っていくなんて私はまっぴら！
だからある日の早朝、魔女がまだ起きてくる前に私は家を転がり出た。
そのまんまコロコロ転がって、近くの川にドボンした。
このまんま流れに乗って遠くへ行っちゃえ！
美少女が拾ってくれたらもうけもんだわ。
って考えていたら、なんとその森に散歩に来ていた王子様にたまたま拾ってもらえたの♡
で、あぁこの人になら食べられちゃってもいいわー( 〃▽〃)って思っていたら、とある呪文を私に向かって唱え始めた。

そしたらなぁんと、人間の娘の姿に戻れたんだけど、その私を一目見て王子様が気に入ってくれてさぁ♪

見事にめでたし、めでたしよ♪
うふふ♡