219. 炭酸水シャカシャカ

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通販で炭酸水をまとめ買いしたら、キャップに「吹き出し注意!」と書かれていた。強炭酸なのかな?
とりあえず数本冷蔵庫に入れて冷やすことにした。

翌朝──。
寝坊した私は急いで支度をし、冷蔵庫から水を一本取り出すと鞄に放り込んだ。
駅まで走る、走る──。
ハァハァ…息を切らして最寄り駅に辿り着くと、喉の乾きを感じたので水のキャップを勢いよくひねった。あっ、しまったこれ炭酸水だった…。

次の瞬間、プッシュー!!ともの凄い勢いで水が零れて…
あれ、来ない?なんで!?
と思っていたら水が喋った。

「水、零れるかと思うとったやろ?んな訳あるかいな!零れるのは吹き出しやで吹き出し。まぁ言葉って訳や」
「なんやポカーンやな」
『( ゚д゚)…』

私はそれを凝視し、果たして飲んでいいものかと顔を近づけた。

「これ賞味期限切れとるで。まぁ嘘やけど」
『びっ、びっくりした~!!』
私が吹き出した──。
ファンタジー
公開:19/05/19 00:00
更新:19/09/02 02:41
今日でSSGを始めて一周年。 いつも、皆様読んで下さって どうもありがとうございます♪ 二年目からもゆっくりですが、 色々なお話を書けるようにまた 頑張っていきますので引き続き どうぞ宜しくお願い致します♡

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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