花のよう

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小さな歪みに気づかないで欲しい気持ちと気付いて欲しい気持ちが混沌として私を苛む。

何も知らない貴女は無邪気な笑顔で軽やかに踊る。

それが少し狡いと思ってしまってまた自分を責める。

貴女に手を引かれた先で溢れるように咲き誇る蘭の花は憧れたものにどこか似ていて涙が零れる。

貴女を抱きしめた。
ファンタジー
公開:19/05/18 11:09
更新:19/05/18 11:10

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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