「それじゃあ、おやすみなさい」

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昔々、あるところに貧しい少女がいました。野心があった少女は魔女に弟子入りして、沢山の魔術を覚えました。空を飛ぶ方法、炎や氷の操り方、惚れ薬や毒リンゴの作り方。

少女が美しく成長した頃、魔女に「お前に教える事はもう何もない」と言われました。
それから間もなく魔女は死にました。

その後、少女は王子様と結婚しました。
王子様を惚れさせるのは簡単でした。臣下や国民は突然の結婚に驚き、反対しました。少女は二人の結婚を羨み、恨み、妬む心を集めて毒リンゴを作りました。

ある日、突然、王様が死にました。
王子は王となり、二人の間に世継ぎの子が産まれた頃には、臣下は少女に服従するようになりました。

ある日、突然、王様が死にました。
女王となった少女は国を支配し、世継ぎの王子と幸せに暮らしました。

めでたしめでたし。

「お母様、この話はめでたしめでたしなの?」
「そうよ。だって今、私は幸せだもの」
ファンタジー
公開:19/05/18 09:16
更新:19/05/18 14:50
スクー めでたし毒リンゴ

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
SSGで書き始めてから、もうすぐ2年。ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算21回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

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