RED PERCOLATION #8

万感の思いでこすります。色々あって手に入れました魔法のランプ。

モクモク出てきたランプの精。

「はいはい、願い３つまでね、叶えますんで」
「いや、１つで良い。僕の願いを何でも叶えてくれる能力、それが欲しい」
あー。ため息を付く精。
「ほんとねぇ、皆なぜ同じこと言うかね。いや、できますよ。その能力を与えることは。ただ聞きたいんだけど、本当に欲しい？自分の願いが一瞬で全部叶えられる能力。何でも出来ちゃうってことは、困難とか挑戦とか、そういうの全て消滅しちゃうのよ？いいの？ちなみにそれでも欲しいっていうから能力あげた人何人かいたけど、全員どうなったと思う？皆自殺よ、自殺。つまんなくなったんだろうね、人生が。簡単になっちゃって。どうする？それでもこの能力、いる？」
「撤回する。お寿司をたらふく食べたい」
「あいよ、近くに美味い回転寿司屋あるからそこ行こう。大丈夫。奢ってあげるから」

【警告】