RED PERCOLATION #7

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どうしてここまで決着が付かないのか。

時代による必然の決闘であった。
しかし、相手を倒し、制さねばならない使命を持つにせよ、そのあまりに互角な力のため、不思議な連帯感、そして相手に対する敬意をも感じつつ両者であった。

「やるな」
「そちらこそ」

互いに言葉を掛け合う。

「今日を持ち、我はそなたを殺めねばならない」
一人は語る。
「だからこそ、そなたに敬意を示し、我の出自を名乗ろう」
そして、男は額当てを取った。
額に美しい、三日月の入れ墨があった。
「我こそ、秘中心月流奥位継承者なり」

その三日月を見た相手の男。
「なんと…そなたも…」
驚きのあまり、絞り出る言葉。
「驚いた…そなたも…そなたもであったか!」
そして男は股間のチャックを下ろし、意気揚々と中身を取り出そうとしたその瞬間、大量の警官が登場し、男は取り押さえられ、あっという間に連行されていった。

【陳列罪】
その他
公開:19/05/18 03:02
更新:19/05/18 03:28

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