RED PERCOLATION #1

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夜。多量の松明の光。

海上には弓を構えた兵を率いる海軍船団。その船団を睨むは陸上多数の兵の陸軍。
砂浜を隔て、今まさに両軍、一触即発の事態。

その両軍のひりつく均衡を破るは、海軍武将の側近の鳴らす法螺貝。
高らかに鳴り終え、武将の自己紹介、及び、正々堂々たる戦をせんとの宣言。武将の声は高らかに海を渡り、山中陸軍武将を中心に届き渡る。

対する陸軍、海軍の宣戦布告を受け、武将側近もすぐさまブルースハープ片手に海軍に向かい奏でる音。

ロード(第一章)のテーマ曲。

両軍の間に静かに奏でられるロード。
ちょうど一年前に…。誰かがポツリと唄い出す。そして誰もが続き出す。しまいに陸軍大合唱。そして海軍も大合唱。

気付けばサビに突入。兵は皆、瞳に涙。何でもないようなことが幸せだったと思えたあの頃。
僕らはもう、戦なんてしている場合ではないんだと思えたあの頃。

【開戦前夜】
その他
公開:19/05/15 01:10
更新:19/05/15 23:08

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