1人の人間と4匹のネコ

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ミャ〜、「あれ?ネコちゃん」
私の右側の足下にいつのまにか1匹のネコ。全身白い毛で覆われ右の前足だけ黒い。靴下履いてるみたいだ。
「他の足の靴下はどこかに置いてきたの?」の尋ねると「ミャー」と鳴いた。うふふ、可愛い。左側の足下にも1匹の全身白い毛のネコが歩いてきた。このネコは左足が茶色。
気が付くと私の後ろには尾っぽが灰色の白い毛のネコ。そして、前方には左右の前足が茶色と黒で尾っぽが灰色のネコがいた。1人の人間と4匹のネコ。
ネコたちはずーっと前を見据えている。そう、私の戦う相手をこのネコたちは分かっている。私と共に戦ってくれるみたいで頼もしい。正直、1人じゃどうかなぁって思ってたから。
さびれた古い墓地の前に立つ。
「シャー、フー」ネコたちは威嚇を始めた。身体の毛が逆立っている。私は大きく大きく息を吸い込み、一気に吐いた。「よし!行きますか」4匹のネコたちは一斉に「ミャオ!」と鳴いた。
その他
公開:19/05/16 15:46

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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