星のごあいさつ
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「お母さん、わたしお星さまにごあいさつしたよ!」
双眼鏡を覗きながら少女が窓の外に向かって手を振っている。
「はいはい、もうそれくらいにして歯磨いて寝なさい」
母親は軽く受け流した。
~少女の住む家から遥か上空の宇宙にて~
輝く光源に包まれた巨大な宇宙戦艦が砲艦を地球に向けたまま停泊していた。その船には星々を攻撃して資源を奪う宇宙海賊が乗っていた。
「船長、攻撃の準備は整いました」
宇宙海賊の戦闘員たちは船長の攻撃開始命令を待っている。
船長は指令室の窓際に立ち、超高性能双眼鏡を使って地球を眺めていた。
「・・・はあ、この星を攻撃するのはやめだ。原住民の子供と目が合っちまった。このまま攻撃したら寝覚めが悪くてしょうがねえ。ちくしょう、全くツイてねえや。興味本位で星の様子なんぞ覗くんじゃなかったぜ」
そう言って船長は地球に向けて軽く手を振り返すと、部下たちに攻撃中止命令を下した。
双眼鏡を覗きながら少女が窓の外に向かって手を振っている。
「はいはい、もうそれくらいにして歯磨いて寝なさい」
母親は軽く受け流した。
~少女の住む家から遥か上空の宇宙にて~
輝く光源に包まれた巨大な宇宙戦艦が砲艦を地球に向けたまま停泊していた。その船には星々を攻撃して資源を奪う宇宙海賊が乗っていた。
「船長、攻撃の準備は整いました」
宇宙海賊の戦闘員たちは船長の攻撃開始命令を待っている。
船長は指令室の窓際に立ち、超高性能双眼鏡を使って地球を眺めていた。
「・・・はあ、この星を攻撃するのはやめだ。原住民の子供と目が合っちまった。このまま攻撃したら寝覚めが悪くてしょうがねえ。ちくしょう、全くツイてねえや。興味本位で星の様子なんぞ覗くんじゃなかったぜ」
そう言って船長は地球に向けて軽く手を振り返すと、部下たちに攻撃中止命令を下した。
SF
公開:19/05/15 22:20
400文字に収めるのに四苦八苦していますが、いろいろなジャンルにチャレンジしたいです。
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