呪い

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どちらともなく重なった手の温もりに悲しくも何ともないのに涙が溢れてきて堪え切れずに零れる。

合わさった視線の中であなたはそんな不甲斐ないわたしを大きく瞠った目で見つめ声のひとつも出ないようだ。

指先であなたの小指の爪を探してわたしはそれに呪いをかける。

今日も明日もわたしを好いていて。
恋愛
公開:19/05/13 05:07

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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