218. 断捨離

20
13

博士は大体において何でもこなせる質だったが、片付けだけは苦手だった。
片付けをさせるためだけに家政婦を雇おうともしたが、研究の秘密を知られて持ち出されては困る。なので専用のロボットを作ることにした。
精巧に作った片付けロボットはよく働き、秀逸だった。

その年の暮れ病気が見つかった博士は、入院する前に断捨離することに決めた。
治療次第では長期化するかもしれず、暫くここには帰ってこられないかもしれないからだ。

博士はロボットに、この家にある古くて要らなそうな物から処分するように設定した。
設定が終わり早速スタートさせると、ロボットはぐるッと頭を一周させた。
そして博士と目が合うと、博士を持ち上げシュレッダーに入れた。
ガゴゴッ
と鈍い音をたてながら裁断された博士をロボットはゴミ袋に入れ、汚れた床の後始末もきちんと終わらせると

完了しました!
完了しました!
と二回アラームを鳴らした──。
ホラー
公開:19/05/13 09:00
更新:19/05/14 01:07

ことのは もも( 日本 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
最近書いたものと昔書いたものをランダムにアップしています。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します☆

2018年5月から書き始めて、2019年3月の時点で200作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツ書いていこうと思います(*^^*)
 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容