監獄島_(14)

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「あんたの力で何とかならんのか!?」

「勿論、君たちが元の生活に戻れるようにできる限りのことはするつもりだ」
「だが、最悪裁判になる。数年、いや数十年かかるかもしれん……」

「……」天国から地獄へ落ちた気分だ。
私を含め、皆言葉もない。
「……ひとつだけ、方法がないでもない」
「なんだ!? それは、何でもする!! 教えてくれ」

「この区域が“A級特別警戒地区”に指定された理由はわかるか?」
「いや……」

「あの元研究所となっている廃墟だよ。あそこは戦前重要な研究を行っていたらしい」
「今じゃ、ただのガラクタというのにな。我々が調査して”何もない”事を証明できればうまくいけば“A級特別警戒地区”を解除できるかもしれん」
「……何かあったらどうするんだ?」
「その時はその時で取引材料にできる。どちらに転んでも悪くはあるまい」
「君たちには調査の手伝いを頼みたい。報酬はもちろん支払おう」
ミステリー・推理
公開:19/05/12 14:01

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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