劇団「空」

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「今日は夜勤か」
目覚ましで起きてスケジュールを確認し、
急いで大きい黒布と金の絵具、筆を用意する。

ロケットブースターを着けて、仕事場に行くと、みんながすでに配置についていた。
「遅いぞ!!」
「すいません! 今かかります」

皆で黒布を引っ張って地上を覆い隠すと夜になった。
「よし! 急げ!!」

大急ぎで金の絵具と筆で、星をひとつひとつ置いていく。
今日は局地的に雨が降るので、大きなジョウロと給水ポンプも用意する。

「ちょっと天川さん! なに飴落としているの!? 雨降らすんだよ! 雨!」
甘いもの好きもいいが困ったもんだ。

今日も問題なく終わりそうだ。
そう思っていたときに蹴躓いて水入れを蹴飛ばしてしまう。

金の絵具で染まった水がきらきら輝きながら流れていった。
「お父さん!! 流れ星すごいよ!?」
その日、地上では歴史的な流星群が観測されたことでもちきりだった。
ファンタジー
公開:19/05/12 13:59

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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