拒む

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わたしという存在を覆う見えない膜は誰もを寄せ付けないようにわたしを守ってきた。

そうだというのにあなたはそれを破ってまでしてわたしを欲すると言うのでしょうか。

差し出された手の平を叩く。

滲んで歪んだあなたを睨む。

結局その程度しか弱虫なわたしはあなたを拒めない。

あなたは幸せそうに笑う。
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公開:19/05/12 10:31

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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