持ってくれ〜

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「おーい 手伝ってくれ〜」
大きな声で呼ばれた。俺はこのビルの警備員だ。声の主は冬枯れの木のようなお爺さんだ。
「おい!ぼっとせんと手伝ってくれー。オシッコがしたいんや!足が悪いんでトイレまで連れていってくれ!」仕事もひと段落したところなのでまあいいかとお爺さんの所に行きトイレまで連れていった。
もう大丈夫かな?と思って「又何かあれば言ってくださいね」と声をかけると
チャックを下ろしながらお爺さんが
「おい!あかんがな、ちょっとおってくれ!悪いけど持ってくれ〜!」
えー!
何を?まさかイチモツを?
いやいや 手袋をしていると言ってもそれは勘弁してほしい。
「おい!頼むわ!漏れてまうがな!」
お爺さんが叫ぶ!急を要するみたいなのでとにかくお爺さんの横に行きイチモツを持とうとすると
「何するんや!誰がそれを持ってくれと言うたんや!アホか!」
「後ろからベルトを持って支えてくれということや!ー」
その他
公開:19/05/14 18:02

彩 誠美( 関西 )

毎日起こったことをのんびり書いてあります。

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