校正鬼

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今日から編集部に、新しい校正機を導入する事になった。

「コンチワ! 誤鬼五号イイマス」
そこには鬼のような形相のロボットが立っていた。
「よ、よろしくお願いします⋯⋯」
編集部の全員がごくりと喉を鳴らした。
「誤字ッタ人、罰与エマス!」
肩からずるりと抜き出したトゲトゲの鞭を、ぶうんと振るった。
「アハハ、これから気をつけろよ」
編集長が軽口を叩いた瞬間、唸りを上げて彼の顔面を打った。
「ぎゃッ!」
「コイツ編集後記デ誤字ッタ」
「ぎゃッ!」
「コノ女、コラムデ誤字ッタ」
「ぎゃッ!」
と、編集部の皆を片っ端から血祭りに上げ始めた。

眼鏡っ娘のS子にも鞭を振るおうと近づいたが、
「正式名称は誤鬼ではなく、誤記五号となってますよ」
S子は冷静にWakipediaの画面を見せた。
「エッ!?」
「あなたの自己紹介も誤字よ」
ロボットは鞭を巻き付けると、自分の体をゴキゴキと解体し始めた──。
ホラー
公開:19/05/14 12:35
更新:19/05/14 13:06
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渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

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