運命

0
3

怒った顔なんて何年ぶりに見ただろう。

怒気を含んだ刃物のような言葉をぶつけられたのは一体何度目だっただろう。

音も立てず静かにあなたが去った部屋でひとり、わたしは茫然として開けっ放しの窓から覗く月を見つめる。

あの月と太陽のようにわたしとあなたの気持ちも一生重ならない運命なのだろうか。
恋愛
公開:19/05/11 13:38

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容