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移籍した片田舎のチームはひどい状態だった。チームに元気がないから客を呼べない。客が入らないから個々のパフォーマンスが落ちる。客が金を落とさないから再建も出来ない。全ては人気者の私の活躍にかかっていた。多額の移籍金を積んだオーナーの期待に応えなければならない。
ま、やることは今までと変わらないさ。
平常心でプレイを楽しむ。
ただ、それだけだ。
「全力でオーディエンスの期待に応えようじゃないか」
古参の連中に新参者の私の言葉が響くわけがない。しかし、私のプレイでオーディエンスを沸かせる事が出来れば、彼らが変わるきっかけになるはずだ。
「さあ、ショータイムの始まりだ」
開園のアナウンスと共に大勢の観客が私を目掛けて押し寄せてきた。
私はコロリと寝転がり、だらしなく力を抜いて痒いお腹をポリポリ掻いた。それからのんびりと空を見上げて大あくび。
小さな女の子の声援が飛んだ。
「パンダさん可愛い〜!」
ま、やることは今までと変わらないさ。
平常心でプレイを楽しむ。
ただ、それだけだ。
「全力でオーディエンスの期待に応えようじゃないか」
古参の連中に新参者の私の言葉が響くわけがない。しかし、私のプレイでオーディエンスを沸かせる事が出来れば、彼らが変わるきっかけになるはずだ。
「さあ、ショータイムの始まりだ」
開園のアナウンスと共に大勢の観客が私を目掛けて押し寄せてきた。
私はコロリと寝転がり、だらしなく力を抜いて痒いお腹をポリポリ掻いた。それからのんびりと空を見上げて大あくび。
小さな女の子の声援が飛んだ。
「パンダさん可愛い〜!」
その他
公開:19/05/09 11:02
更新:19/05/09 11:03
更新:19/05/09 11:03
新生活ボツネタ
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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