天下り出産
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深い霧の中、僕は再び転生するため長い行列を並んでいた。
「あの」
足下からの声で僕は俯いた。しかし、視界は白く顔はよく見えない。
「誰?」
「僕だよ」
「え?」
「ほら、昔一緒に暮らしたマルオだよ」
「マルオ!?ごはんの時間になると、台所でクルクル回って踏まれてた……」
「懐かしいね」
「マルオ……会いたかった!あのときは突然動かなくなったから……」
「僕もだよ。ねえ……僕、この列に入ってもいいかな」
「え?」
「今度も家族として一緒に君と暮らしたい」
「もちろんだよ!じゃあ、僕の前に来て」
ーー次の人っ!
「ありがとう。先に待ってる。次は兄弟だね」
マルオは光の中に消えた。
おぎゃ!オギャア!
「おめでとうございます。頑張りましたね」
「はあはあ……ありがとうございます。子供の顔を見せてください……あの、先生、何を抱えてるんですか?」
「ルンパです」
オギャア!
「あの」
足下からの声で僕は俯いた。しかし、視界は白く顔はよく見えない。
「誰?」
「僕だよ」
「え?」
「ほら、昔一緒に暮らしたマルオだよ」
「マルオ!?ごはんの時間になると、台所でクルクル回って踏まれてた……」
「懐かしいね」
「マルオ……会いたかった!あのときは突然動かなくなったから……」
「僕もだよ。ねえ……僕、この列に入ってもいいかな」
「え?」
「今度も家族として一緒に君と暮らしたい」
「もちろんだよ!じゃあ、僕の前に来て」
ーー次の人っ!
「ありがとう。先に待ってる。次は兄弟だね」
マルオは光の中に消えた。
おぎゃ!オギャア!
「おめでとうございます。頑張りましたね」
「はあはあ……ありがとうございます。子供の顔を見せてください……あの、先生、何を抱えてるんですか?」
「ルンパです」
オギャア!
ファンタジー
公開:19/05/08 20:14
更新:19/05/08 20:28
更新:19/05/08 20:28
スクー
天下り出産
マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。
100 サクラ
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