「エリザの独白と黙考」20の職業 ①サイコロジカルシンカー

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エリザの前の人が死亡して、四角いエリアから去っていった。
次はエリザの番。
エリザは小さく息を吐き、緊張を和らげた。
「私は必ず勝つ」
エリザはその身を閉じ込めていた円いエリアを出て、四角いエリアへと移動した。

エリザの外面を観察する。
エリザは真っ直ぐとこちらを見つめている。
俺がエリザを観察するのと同様に、エリザは俺を観察している。
足は地面をしっかりと踏みしめている。
エリザからは絶対に勝つという意気込みが伝わってくる。
逆に俺は絶対にエリザを倒さなければならない。

エリザの内面を想像する。
俺の取れる選択肢は二つだ。
エリザも当然知っているだろう。
情報は数値化されて、拡散されている。
同様に、俺もエリザの情報を持っている。
この点においては、公平だ。

俺はストレートに勝負をしたかったのだが、首を横に振られてしまった。
俺の取れる最善手はシンカーだ。
俺は右手の握りを改めた。
その他
公開:19/05/05 03:39
更新:19/05/07 00:34
エリザの独白と黙考 その電脳がハックしたい

undoodnu( カントー地方 )

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