大家チャンプルー

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狭いアパートでの一人暮らし。僕は夕飯のゴーヤチャンプルーをテーブルに置いた。
『あら、ごきげんよう』
ゴーヤが喋った。
よく見ると、緑のおばちゃんパーマのそいつは玉子と豆腐をぐちゃぐちゃにしたトレーナーに豚肉のエプロンをしてる。
大家だ。
「家賃はもう少し待って貰えませんか」
『これで3ヶ月ですよぉ』
大家はニガウリを噛み潰したような顔で僕を睨む。
『本当なら退去して頂く所だけどぉ』
「困ります」
『ソーヤ、だったら体で払って貰うしかないわね』
油でコーティングされたイボイボがテラリと笑った。
『私を食べたら許して、あ・げ・る』
ゴウリと唾を飲み込み覚悟を決める。箸でつまんで口元に寄せると独特の苦みが鼻を刺した。
「頂きます!」
苦い。アクが強い。見た目が悪い。食感が気持ち悪い。それでも手が止まらない。止められない。若さに任せて貪り食う。がっつく。これが大人の味!
「いくらでもイケます!」
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公開:19/05/04 22:28
更新:19/05/05 07:51
チンピラごぼうリスペクト そるとばたあさん 誕生日おめでとう そして、なんかごめん(笑)

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

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