春の雪
3
5
ある日、雪の子は森の中で目を覚ましました。
辺りを見回しても誰もいません。長い冬の間いつも一緒にいた兄弟たちは、この雪の子が寝ている間にどこかに行ってしまったようです。
「みんなぁ、どこー?」
雪の子は兄弟たちを探すことにしました。
まず森の中を歩き回りましたが、見あたりません。雪の子は、森の外に出てみることにしました。そして驚きました。いつの間にか季節は春になっていて、外はぽかぽか暖かかったのです。
兄弟たちを探して森のまわりや川を歩き回るうちに、白かった雪の子の体は泥だらけになり、少しずつ小さくなっていきました。
それでも雪の子は一生懸命探し続け、丘の上に登ると…そこは一面の白でした。
「みつけた!」
雪の子が駆け出そうとした瞬間、風がびゅうっと吹いてきて、雪の子の小さな体と一面のたんぽぽの綿毛を空に舞い上げました。
そして白い綿毛に包まれた雪の子は、光に解けるように消えていきました。
辺りを見回しても誰もいません。長い冬の間いつも一緒にいた兄弟たちは、この雪の子が寝ている間にどこかに行ってしまったようです。
「みんなぁ、どこー?」
雪の子は兄弟たちを探すことにしました。
まず森の中を歩き回りましたが、見あたりません。雪の子は、森の外に出てみることにしました。そして驚きました。いつの間にか季節は春になっていて、外はぽかぽか暖かかったのです。
兄弟たちを探して森のまわりや川を歩き回るうちに、白かった雪の子の体は泥だらけになり、少しずつ小さくなっていきました。
それでも雪の子は一生懸命探し続け、丘の上に登ると…そこは一面の白でした。
「みつけた!」
雪の子が駆け出そうとした瞬間、風がびゅうっと吹いてきて、雪の子の小さな体と一面のたんぽぽの綿毛を空に舞い上げました。
そして白い綿毛に包まれた雪の子は、光に解けるように消えていきました。
ファンタジー
公開:19/05/04 10:17
ログインするとコメントを投稿できます