なお、本当に偶然に出会った模様。
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「すいません、落とし物ですよ……って、きみは……誰だっけ? んー。その知性が欠片くらいしかない表情に、微妙な筋肉、安月給で買ったような普通の服……ああ、思い出した。君はあの名探偵! ……の助手クンじゃないか。ははは、そう怒るな。私は人の名前は憶えない主義でね。君をあの名探偵の助手君と見分けただけ、ありがたく思うんだな……さて、財布は返そう。中身はもちろん盗んでないよ。何が悲しくて、きみなんかの十一万六千円を盗まなければならないんだい?おっと、私を捕まえようというのかい? 無理無理。あの名探偵ですら無理なのに、きみ如きに掴まるなんて屈辱は味わいたくないんでね。私はオサラバさせてもらうよ。じゃあね~」
ファンタジー
公開:19/05/06 19:05
小説家になろうから、twitterまで様々な場所に出没。
短い文章にも挑戦してみます。
よろしくお願いします。
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