かくしごと

0
4

隠しごとくらいわたしにだってあるわ。

一生誰にも、そうあなたにさえ言えない秘密が。

腕いっぱいに山百合の花を抱えるわたしの後をついて来るように続くあなたがわたしを振り向かせようと戯言をささやく。

あなたにはわたしが哀れに見えるというのね。

そうね、確かに少し息が苦しいかもしれないけれど。
ファンタジー
公開:19/05/06 08:13

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容