その塩牛酪が喰いたい

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ここは塔京の中央階、小都小都の庭。
件の幻視力発電所から逃げた妄想使いの一人、塩牛酪王の棲む地だ。

美しい小径を歩いて行くと、銀の甲冑を着た男が一人、庭の花々に水をやっていた。
奴だ。
「ゆけ⋯⋯」
俺は三疋の貘を解き放った。
男はゆっくりと手を翳し、言葉を弄び始めた。
「ソコニ視エルハ、ケルベロスナ陰犬!」

一疋目の貘が襲いかかる。
「貘々喰ラウ者、爆々喰ラウベシ!」
歯を立てた途端、貘はボンッと音を立て弾けた。

高く跳躍し天から襲う二疋目。
「天トハ、天斗デ獣分ナリ!」
指先から現れた傘に弾き飛ばされた。

地に潜り地下から襲う三疋目。
「土竜ナド、捥グラケヨ!」
叫び声とともに、手足を捥がれてしまった。
「トットト失セロ、蹴ル舌ス!」

蹴られ塩バターで舐められ、貘たちはシオシオになって戻ってきた⋯⋯。
「クソッ、全然歯が立たねぇ!」
後ろにいた髑髏無有が、ケケケと笑った──。
SF
公開:19/05/04 00:03
塩牛酪=塩バター 小都小都=ショートショート 髑髏無有=どくろむう 蹴ル舌ス=ケルベロス そるとばたあさんへ お誕生日おめとうございます! ツアー乾燥! ついでに undoodnu祭り

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

(獏・ω・) 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
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