「お粥を食べなくていいんだよ」
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「はい、お粥を持ってきたよ」
そう言って、愛おしい相手がお粥を持ってきた。ゆっくり、俺はベッドから起き上がる。そして、震える手で彼女から器を受け取ろうとする。
「食べ……なくて、いいよ? 」
だが、受け取る前に彼女が顔を伏せ、そんなことを言った。
何を言うんだと思ったが、彼女は涙声で。
「無理して、食べなくていいよ。もう食べるのも辛いんでしょ? でも、あなたのためにご飯をつくりたいから……私の自己満足に、もう少しだけ、付きあってください」
そういって、彼女は泣き始めた。俺はその涙を拭おうとするも、手が震えてうまく拭えない。
そんな俺の手には、栄養を体に入れる、点滴のチューブが付いていた。
そう言って、愛おしい相手がお粥を持ってきた。ゆっくり、俺はベッドから起き上がる。そして、震える手で彼女から器を受け取ろうとする。
「食べ……なくて、いいよ? 」
だが、受け取る前に彼女が顔を伏せ、そんなことを言った。
何を言うんだと思ったが、彼女は涙声で。
「無理して、食べなくていいよ。もう食べるのも辛いんでしょ? でも、あなたのためにご飯をつくりたいから……私の自己満足に、もう少しだけ、付きあってください」
そういって、彼女は泣き始めた。俺はその涙を拭おうとするも、手が震えてうまく拭えない。
そんな俺の手には、栄養を体に入れる、点滴のチューブが付いていた。
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公開:19/05/03 21:54
小説家になろうから、twitterまで様々な場所に出没。
短い文章にも挑戦してみます。
よろしくお願いします。
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