第四回拉致監禁文学賞 仮応募 名称未設定

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埒外に放たれる事を救済と言うなら、私は救済された者だ。
この状況は私(名称未設定)にとって現世の柵からの脱却であり解脱であり、即ち私は限りなく現是(げんぜ)に在るからして、応募資格を持つか否かは見解が分かれようけれど、主催者の判断に委ねる事として書くものである。

【拉致:らち】無理に連れて行くこと。
【監禁:かんきん】行動の自由を束縛し、一定の場所から脱出できないようにすること。

辞書にそう記されていたと記憶する。部屋にある筆記具に、辞義の検索機能が存在せず、如何なる情報端末の所有も認められない為、あくまで脳内記録に基づく解釈である。原稿用紙と筆記具が随時供給される点は評価するが、表現の追及という観点において宜しくない。文学者の良心に基づき、次回までに一考願えれば幸いである。

繰り返すが、私は現在の待遇を拉致監禁と捉えていない。書くべき事があるとすれば、『助けてくれてありがとう』だ。
その他
公開:19/05/03 17:22
新出既出さん 『第三回拉致監禁文学賞』 無断で次回応募してみました……

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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