娼婦と俺の恋愛事情

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 俺は、娼婦の彼女に告白した。

「私の人生は、本当にくそったれだった。路地裏で生まれて、言葉にしたくもない目にあいつつ、奴隷に売られるまでひっどい物だったよ。これが、私の傷。私の魂に刻まれた傷。さあ、アンタにこの傷ごと、私の人生をまとう気はあるかな?」

 そう、娼婦の彼女は言った。俺は苦笑し、彼女に口づけを落す。
 そして、俺の人生を語って見せた。俺がどこで生まれ、何を食べて生きて、何をしてここまで育ったのか……

「へぇ、あんたも散々な人生…って言っていいのかな?それを歩いてきたんだね。で、私にあんたの人生、傷つけられても今更どうってことない…ってことか。私も、甘く見られたものだね。あんたの人生、私の一生をかけてズタズタにしてあげるから。覚悟してね、アナタ」

 どうやら、彼女は俺と結婚してもいいと言いたいらしい。
 ありがとう。そう言って俺は……
ファンタジー
公開:19/05/03 11:50

バルバルサン( 様々です )

小説家になろうから、twitterまで様々な場所に出没。
短い文章にも挑戦してみます。
よろしくお願いします。

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