揺れる

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何を躊躇う必要があるの?

問うたわたしにあなたはアーモンド色の瞳を揺らす。

中途半端に握られた手は緩くわたしを締めつけて、弱々しく此処から居なくならないでほしいと告げるようだ。

それが望みならば、そう言えばいいだけのことなのに。

微動するあなたの下唇に噛みつく。

あなたはまた、泣きたげだ。
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公開:19/05/03 07:22

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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