216. 約束の丘で

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《そ》の丘で星が観たいと僕は彼女に提案した。久しぶりのデートだ。
僕らは夕飯をセブンで買い込んで、く《る》まに乗った。《と》ちゅう何度か停まったが、やはりあの場所で観たいと再び車を走らせる。

春の夜はまだ冷え込むので、《ば》っちり防寒対策をして来た僕らは、そこへ辿り着くとシートを敷いて並んで寝転がった。
天気も良く、ミルキーウェイは零れるように瞬いてる。

暫くして少し身体の冷えてきたところで、彼女は熱いコーヒーを淹れてきたのとポットを取り出してカップに《た》っぷりと注いでくれた。彼女は自分のも注ぐと、再び空を仰いだ。

「「《あ》っ!!」」
流星を見つけ、《さ》むさも忘れ、あう《ん》の呼吸で声をあげる。
「《お》おきかったねー!一緒に見れて《めで》たいね♡」彼女が言うと同時に僕はキスをする。
「《と》ころで言いたいことがあるんだけど……結婚してもらえますか?」

「《う》、うん《♪》」
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公開:19/05/04 00:00
更新:19/05/03 15:15
そるとばたあさん お誕生日おめでとうございます! 益々活躍される一年であります ように、お祈りしています☆

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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