あららぎ
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今はイチイという樹になった。
古の時代には、蘭と書いたんだ。
歌誌の題になったから、知ってる人もあるかな。
決してきらきらしい花じゃない。
フジバカマ、ノビルなんかの、野に咲く草の事だった。
新しい時代が来るんだと、世の中はかしましい。
令和の源が、万葉の昔にさかのぼる事は、もう有名だね。
梅の花が登場する事も、分かる人が多いだろう。
その後に、実は蘭が出て来るんだよ。
初春の令月にして
気淑(よ)く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披(ひら)き
蘭は珮(はい)後の香を薫す
穏やかに、和やかに。民の心一つに。
それも大事だと思うけれど。
あえて僕は、風に逆らって走ってみたい。
一位になれなくても。
華々しい栄光を掴めなくても。
嵐であれ。
乱であれ。
濫であれ。
Runであれ。
賢(さか)しらに、ひりひり辛い言葉を山と掛け。
伸びる様に世界を蹴り付けて。
新たな時を荒らかに駆け抜けたい。
古の時代には、蘭と書いたんだ。
歌誌の題になったから、知ってる人もあるかな。
決してきらきらしい花じゃない。
フジバカマ、ノビルなんかの、野に咲く草の事だった。
新しい時代が来るんだと、世の中はかしましい。
令和の源が、万葉の昔にさかのぼる事は、もう有名だね。
梅の花が登場する事も、分かる人が多いだろう。
その後に、実は蘭が出て来るんだよ。
初春の令月にして
気淑(よ)く風和らぎ
梅は鏡前の粉を披(ひら)き
蘭は珮(はい)後の香を薫す
穏やかに、和やかに。民の心一つに。
それも大事だと思うけれど。
あえて僕は、風に逆らって走ってみたい。
一位になれなくても。
華々しい栄光を掴めなくても。
嵐であれ。
乱であれ。
濫であれ。
Runであれ。
賢(さか)しらに、ひりひり辛い言葉を山と掛け。
伸びる様に世界を蹴り付けて。
新たな時を荒らかに駆け抜けたい。
青春
公開:19/04/30 17:24
更新:19/04/30 17:29
更新:19/04/30 17:29
蘭(あららぎ)
引用:万葉集
梅花の歌三十二首の序文
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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