ねぇ、

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形になっているものは一つさえ要らない。

私が喉から手が出るほど欲するのは常世の闇に消え去る定めに置かれたあなたの生死すら左右する見えぬ糸。

喉仏がその存在を主張する白い首を上から下へと指先でなぞって戸惑いの浮かぶ表情のあなたを恍惚と見つめる。

ねえ、私によって終わってはくれないかしら。
恋愛
公開:19/04/30 06:44

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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