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空に私は舞い、一片の鱗も舞う。
私の息の根は止まり、朽ちた。
そして私は蒼い群青色に染まった、空、いや空間にいる。
ここは何もない。私は何も聞こえない澱んだ中に、ただいる…
ーー記憶を辿る
臨終の時、踠き、身体がこれでもかと捻り、グニャと曲がり、野た打つ。眼球が蠢く。上と下、右と左に。
それを見た誰かの視線は冷ややかに私を刺す。救いは無い。
なぜなら、
目を背ける異端。
慈愛を踏み躙るような私の姿。
私への嫌悪の眼差しは、憐れむ目か?
そうか、私はイキモノではなく、モノなのか?
身体の隅々から黒い靄が深々と心を霞む。
私の黒い何かは、その残像を私の朽ちた場に蔓延させる。
私は傍らで凝視し、穢れるよう強く祈った。
それは呪いと恐れられ、多くの者が私の為に祈り、祈りは強い念となり、いつしか私の朽ちた場は聖地、私は神と崇めた。
蛭児は恵比寿に
一片の鱗は神楽の巫女の冠になり、舞う。
私の息の根は止まり、朽ちた。
そして私は蒼い群青色に染まった、空、いや空間にいる。
ここは何もない。私は何も聞こえない澱んだ中に、ただいる…
ーー記憶を辿る
臨終の時、踠き、身体がこれでもかと捻り、グニャと曲がり、野た打つ。眼球が蠢く。上と下、右と左に。
それを見た誰かの視線は冷ややかに私を刺す。救いは無い。
なぜなら、
目を背ける異端。
慈愛を踏み躙るような私の姿。
私への嫌悪の眼差しは、憐れむ目か?
そうか、私はイキモノではなく、モノなのか?
身体の隅々から黒い靄が深々と心を霞む。
私の黒い何かは、その残像を私の朽ちた場に蔓延させる。
私は傍らで凝視し、穢れるよう強く祈った。
それは呪いと恐れられ、多くの者が私の為に祈り、祈りは強い念となり、いつしか私の朽ちた場は聖地、私は神と崇めた。
蛭児は恵比寿に
一片の鱗は神楽の巫女の冠になり、舞う。
ミステリー・推理
公開:19/05/01 09:09
HIRUKO
インスパイア
畏怖
古事記
日本書紀
蛭子神
ヒルコとえびす
舞踊と神楽
最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。
「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。
なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。
でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。
Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2
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