愛している

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失ってばかりの半生だった。

泣いて、泣いて、泣き疲れて、涙も枯れて、それでも心の雨は止むことなく、わたしの愛の上に降り続けていた。

わたしを己の自慢だと笑ってくれた人、想っていることを疑わないで欲しいと願った人、愛しているとただそれだけを最期に遺した人。

ねえ、今も未だ、愛しているの。
ファンタジー
公開:19/05/01 09:08

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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