野良猫
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色とりどりの鯉のぼりが気持ち良さそうに空を漂っている。
野良猫のタマは、それを眺め、生魚を想像し、涎を垂らしていた。
「うまそうだにゃ。空から鯉が落ちてこないかにゃ」
タマは、前足で鯉を手招いた。が、鯉は大きな口を開け、風を吸い込んでは吐き出していた。
「それにしても、三日もご飯食べてないにゃ」
タマは、お腹を鳴らした。
タマは、しびれを切らし、想像を止め、魚を捕りに川に向かった。
「あっ、美味しそうな鯉、みっけ」
タマは、川面に漂う黒い鯉の影に飛びついた。
口に咥えているのは、真っ黒な靴下・・・
タマは、がっくりした。
その時、突風が吹き、空を漂っていた鯉が、風に揺られたどこかえと飛んでいった。
すると、靴下がいつの間にか、鯉に変わった。タマは、嬉しそうにそれを平らげた。
野良猫のタマは、それを眺め、生魚を想像し、涎を垂らしていた。
「うまそうだにゃ。空から鯉が落ちてこないかにゃ」
タマは、前足で鯉を手招いた。が、鯉は大きな口を開け、風を吸い込んでは吐き出していた。
「それにしても、三日もご飯食べてないにゃ」
タマは、お腹を鳴らした。
タマは、しびれを切らし、想像を止め、魚を捕りに川に向かった。
「あっ、美味しそうな鯉、みっけ」
タマは、川面に漂う黒い鯉の影に飛びついた。
口に咥えているのは、真っ黒な靴下・・・
タマは、がっくりした。
その時、突風が吹き、空を漂っていた鯉が、風に揺られたどこかえと飛んでいった。
すると、靴下がいつの間にか、鯉に変わった。タマは、嬉しそうにそれを平らげた。
その他
公開:19/04/30 21:22
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