その煩悩がカットしたい

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「白を切るって、麻雀用語らしいですね」
お前は完全にクロだけどね。机を挟んで笑う野郎の、組んだ足に蹴りを入れようとしたが、あっさり外され、椅子の脚に泣き所をぶつけた。
「危ない危ない。暴力で自白強要、裁判で困るでしょ?」
「現行犯なんだよ。黙秘権行使しても無駄だ」
「残念だな。どうしても、言わなきゃ駄目?」
首を傾げるな。本気で残念がるな。これで何回目だと思ってるんだ悪魔め。
切り札の写真を広げ、懐中電灯で照らす。全部にこの男と、毎回違う女が映っている。
「そんな暗い顔しないで。明るくライトに行きましょう」
「次は蛍光灯じゃなくて、お前の脳天をかち割るぞ」
「恐喝は駄目です。……本当に、裁判起こすならね」
ぺら。写真の上、署名済みの紙切れ1枚。
卑怯者。唸りながらぐちゃぐちゃに丸める。
「愛してますよ、奥さん」
こんな浮気旦那との泥沼も、結局ほだされる私の未練も、全部まとめて断ち切りたい!
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公開:19/04/28 09:47
undoodnu祭り その電脳がハックしたい

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。

小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍(電子/紙)を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。

☆SSGと皆様のお陰で生まれた本たち☆

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君に伝えたかったんだ。

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