その電光がハッカしたい(MMWT⑰安堂8区)
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世間は大型連休。僕らは電光石火で北上すべく、安堂8区を走行中。
安堂8区はワームホールのようなチューブ状の高速空間。渋滞もない。壁面にはびっしりとプログラミング言語が浮かび上がる。
派手なデコトラが走り、電光掲示板が次々と流れていく。新しい書籍の宣伝のようだ。
「ようこそ、安堂8区へ」
声の主は、美少女のナビゲーターだった。制服姿で飛ぶ彼女。ぶっ飛んでいる。
『あれ?渋滞してきましたよ』
「遅延発生。早急に対処いたします」
ナビガールはドロップの缶を取り出す。
「佐久間ドロップです」
ハッカを一粒、投げた。
すると、ハッカは発火して、壁面のプログラムが書き換えられていく。いや、壁面は原稿用紙になり、新しい物語が書かれていく。
「システムを再構築しました」
渋滞は消え、通りはよくなり、スースーと鼻を抜けるような…。
次の瞬間、僕らは見知らぬ男性の鼻の穴からスーと出て、北海道へとたどり着いた。
安堂8区はワームホールのようなチューブ状の高速空間。渋滞もない。壁面にはびっしりとプログラミング言語が浮かび上がる。
派手なデコトラが走り、電光掲示板が次々と流れていく。新しい書籍の宣伝のようだ。
「ようこそ、安堂8区へ」
声の主は、美少女のナビゲーターだった。制服姿で飛ぶ彼女。ぶっ飛んでいる。
『あれ?渋滞してきましたよ』
「遅延発生。早急に対処いたします」
ナビガールはドロップの缶を取り出す。
「佐久間ドロップです」
ハッカを一粒、投げた。
すると、ハッカは発火して、壁面のプログラムが書き換えられていく。いや、壁面は原稿用紙になり、新しい物語が書かれていく。
「システムを再構築しました」
渋滞は消え、通りはよくなり、スースーと鼻を抜けるような…。
次の瞬間、僕らは見知らぬ男性の鼻の穴からスーと出て、北海道へとたどり着いた。
SF
公開:19/04/29 21:29
Magical
Mystery
Wonder
Tour
プロモーション
長距離移動
undoodnu祭り
その電脳がハックしたい
★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!
★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』
★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。
・カプセルストーリー(恐竜バーガー、『菊池
の選択』、六文字の返信ほか)
https://amzn.asia/d/8qmIuR7
・カプセルストーリー(特殊外来種ハンター、カンガルー・ノート、露の楽譜ほか)
https://amzn.asia/d/iW14MdM
ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
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そるとばたあ