シャボン玉から永遠の灯火を開発する

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童謡『シャボン玉』から、今回の開発劇は始まる。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ♪

「という事で、『消えない蝋燭』です」(資材)
どういう事だ!と突っ込みは禁止。暗黙の了解。
我が社(花屋)の実験班なら、やると思った。
「特殊紙を巻いた蝋燭で、風速15mも耐久可」(資材)
「30mないと、屋根は飛ばないよ?」(店舗※経験談)
「苦労したんだぞ、そこは大目に見て」(開発)
「開発時間と原価、見積書」(経理)
「お盆に墓花とセット販売!」(仕入れ)
「委託交渉して。自社は勘弁」(人事)
「えぇ!?俺はノータッチ」(渉外=俺※ケニア赴任帰り)
「配送の段取り面倒」(物流)
「ケニアの農園から応援呼べ」(園芸)
「ナイス!」(全員※俺以外)

「風速15m/sで消えない蝋燭……」
「社長?」(全員)
「むしろ消せない蝋燭だ。火事になる」
――意気消沈(資材&開発)
「う~ん、お蔵(暗)入りだな」
その他
公開:19/04/27 00:14
昔の会社の冗談

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

いつも本当にありがとうございます!

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