花屋あるあるの舞台裏を検証する

我が社（花屋）の新規出店に際し、壮行会が催された。
という名目の、店舗限定、悪ノリ＆ダベリ会である。
渉外の俺も、本社に内緒でゲスト参加。

「店で使う隠語ってあるよね」（中部）
「あるある。暇だとつい作っちゃう」（東）
「接客より、花の世話の方が長いもん」（西）
「低温障害の事、『風邪引く』って言わない？」（北）
「言う。切花も冷蔵庫で『霜焼け』（凍結）とか」（東）
「あと『布団』（寒冷紗）忘れて『冬眠』（枯死）」（北）
「多肉と蘭、ご臨終率高いね～」（西）
「夏は逆に、熱中症と日焼け」（南）
「『虫歯』（病虫害）も地味に嫌」（西）
――合掌＆黙祷（一同）
「……実質、幾つ『葬式』（廃棄）出した？」（渉外＝俺）
「オフレコにしてよ？」（中部）
「ＯＫ！……で？」

「幾つだって？」（仕入れ）
「吐け」（園芸＆資材）
「全員始末書」（経理）
そして、俺は本社に連行され、公開処刑を食らった。