ポタージュ星の外では。(Crouton:★☆☆☆☆)

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スープカップ全体からカメラを一旦引き、アングルを真横から真上に変えて、ポタージュ星を人工衛星から見た地球のように映せば、私達は北極点からこの星を覗き見ていた。また彼等にとってのポタージュ星の赤道は、私達からすればスープの表面であった。

(彼らの潜っていった先では。スープの素が泥のようになっていることを私は知っていた。)

スープカップに注がれていくコーンポタージュを、子供達は上から覗き見ている。
「ねぇねぇ、この四かくいちゃいろいのは?」
子供達は目の前にあったクルトンを指さして笑った。私は言った。
「それはクルトンと言って。大した物ではない物よ。」
「ママ~、ほかにもなにか二個、すーぷの上にうかんでいるけど。」
「何~?どれどれ。」
「なんだかぼうけんしているみたい!!」
子供達が言う二個を私も見てみた。
その時の二個が、私には財宝目指して冒険し続けている旦那の姿と重なって見えていた。
公開:19/04/25 12:01

こはく(はっぱむし)( 岡山生まれ大阪育ち )


最近映画見に行ったり
本読んだりを楽しんでます。

特に世界観凝った作品、面白いなと思います。(´ω`)

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