縞田馬太郎、密林草食系男子につき。
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「咲、今日の夜暇?」
「ごめん!今日ゼミ飲みがあって」
「そっか…あ、そうだ。咲さ、同じゼミの縞田馬太郎、気をつけた方がいいよ」
「ああ、縞くん?」
「あいつ草食系男子に見せかけて、竹本さんもゆりちゃんも美菜子もみーんな食われてるって聞くから。あいつ、名前に植物が入ってたら誰でもって噂だよ!咲ももしかしたら花が咲く的な感じで…」
「私は大丈夫でしょ」
ゼミ飲みは途中で1人が酔いつぶれてしまい、介抱している間、縞くんと私だけが席に残っていた。
「咲ちゃんのこと、苗字で呼んでもいーい?」
「なんで?」
「伊藤ちゃん」
「何よ」
ビールジョッキを掴んでいた私の右手に縞くんの左手が触れた。
「伊藤ちゃーん」
「だから何よー」
持ち手を握る指は解かれ、気づくと彼の左手が絡められていた。
「伊藤の藤の字って、藤の花だよね」
お酒の勢いも相まって、結局、私も彼の手によって摘まれてしまったのでした。
「ごめん!今日ゼミ飲みがあって」
「そっか…あ、そうだ。咲さ、同じゼミの縞田馬太郎、気をつけた方がいいよ」
「ああ、縞くん?」
「あいつ草食系男子に見せかけて、竹本さんもゆりちゃんも美菜子もみーんな食われてるって聞くから。あいつ、名前に植物が入ってたら誰でもって噂だよ!咲ももしかしたら花が咲く的な感じで…」
「私は大丈夫でしょ」
ゼミ飲みは途中で1人が酔いつぶれてしまい、介抱している間、縞くんと私だけが席に残っていた。
「咲ちゃんのこと、苗字で呼んでもいーい?」
「なんで?」
「伊藤ちゃん」
「何よ」
ビールジョッキを掴んでいた私の右手に縞くんの左手が触れた。
「伊藤ちゃーん」
「だから何よー」
持ち手を握る指は解かれ、気づくと彼の左手が絡められていた。
「伊藤の藤の字って、藤の花だよね」
お酒の勢いも相まって、結局、私も彼の手によって摘まれてしまったのでした。
その他
公開:19/04/24 20:15
更新:19/04/24 20:19
更新:19/04/24 20:19
スクー
密林草食系男子
北海道出身です。
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