十秒前

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あまりにうるさく鳴り続けるものだから心臓が壊れてしまいそうだとすら思えた。

君がふにゃりとはにかんで僕の理性を溶かしてしまう。

僕へ差し出すように突き出される唇はまるでアダムとイヴが食べた禁断の果実のようだ。

僕の中の葛藤を露とも知らずに君は顔を上向きにしたまま瞳を閉じる。

嗚呼、もう。
恋愛
公開:19/04/24 08:48

きざはしと同一人物。
140字小説を書きます。

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